サッカー界から追悼の声相次ぐ、無償の選手貸し出しの提案も

試合に臨むシャペコエンセのイレブン

2016.11.30 Wed posted at 18:52 JST

(CNN) ブラジルのサッカーチーム、シャペコエンセの選手らを乗せたチャーター機がコロンビア・メデジン近郊に墜落した事故を受け、ソーシャルメディア上にはサッカー界を代表するクラブや選手などから、犠牲者を悼む書き込みが相次いで寄せられている。

ボリビアのサンタクルスからコロンビアのメデジンへ向かっていた旅客機が墜落したのは28日夜、乗員乗客77人のうち、29日までに、71人の死亡と、6人の生存が確認された。シャペコエンセの選手やスタッフらは南米のクラブ同士が争う「コパ・スダメリカーナ」の決勝第1戦を戦うため同機に搭乗していた。所属選手のうちこれまで生存が確認されているのは3人。

ブラジル代表のネイマール選手は自身のツイッターに画像とメッセージをアップし、シャペコエンセへの追悼と激励の気持ちを示した。またスペインのレアル・マドリードやバルセロナなどのクラブは、練習の際、選手らが輪になって事故の犠牲者に黙とうを捧げた。同じくスペインのアトレティコ・マドリードは、かつて所属していたクレベル・サンターナ選手が事故機に搭乗していたとして、ツイッターで「衝撃を受けている」とつづった。

ドイツでもバイエルン・ミュンヘン、ボルシア・ドルトムントといったクラブが追悼のメッセージを寄せている。

練習グラウンドで犠牲者への黙とうを捧げるレアル・マドリードのメンバー

ブラジル代表の伝説的な選手だったことで知られるペレ氏は、シャペコエンセのエンブレムをブラジル国旗に重ねた画像をツイッターに投稿。「ブラジルのフットボールファミリーが悲嘆に暮れている」と述べ、犠牲者の家族に哀悼の言葉を贈った。

ブラジル国内では、コリンチャンスをはじめとする複数の有力クラブが、2017年のシーズンの間シャペコエンセに無償で選手を貸し出すと申し出ている。

人口20万人の街をホームタウンとするシャペコエンセは1973年の創立。国内4部リーグからトップのカテゴリーに上り詰め、今年は前出のコパ・スダメリカーナでも快進撃を続けるなど、そのシンデレラ・ストーリーはブラジル全土から注目を集めていた。

サッカー欧州王者も犠牲者を追悼

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