世界最高齢の女性、117歳に 食生活は「生卵とクッキー」

117歳の誕生日を迎えたエマ・モラノさん

2016.11.30 Wed posted at 11:56 JST

(CNN) 世界最高齢に認定されているイタリア人女性、エマ・モラノさんが29日、117歳の誕生日を迎えた。長寿の秘訣(ひけつ)は、毎日欠かさず食べる生卵だという。

モラノさんは1899年にイタリア北西部ピエモンテ州で生まれた。19世紀から3世紀を生き抜いてきた、世界でただ1人の人物だ。今年5月、米アラバマ州生まれのスザンナ・ジョーンズさんが116歳で亡くなったのを受けて世界最高齢の座に就いた。

モラノさんの母は91歳まで、姉妹の何人かは100歳まで生きるなど長寿の家系。ただ本人によれば、第1次世界大戦の直後、十代の頃に始めた食生活が功を奏しているという。医師から貧血対策に生卵を食べるよう勧められ、その後ずっと従ってきた。

モラノさんは長年、1日に生卵2個と調理した卵1個、ひき肉にパスタ少々という食生活を送ったが、年を取ってからは卵2個とクッキーだけになった。クッキーが大好きで、人に取られないよう枕の下に隠しているほどだという。

担当医はモラノさんについて、コレステロール値も血糖値も完璧だと太鼓判を押す

担当医はコレステロール値も血糖値も完璧だと指摘し、「限られた種類の食べ物しか口にしてこなかったにもかかわらず、遺伝のおかげで非常に若々しい状態を保っている」と話す。

モラノさんはもうひとつの秘訣として、「横暴な夫と別れたこと」を挙げる。モラノさんが恋したたった一人の相手は第1次大戦で亡くなり、だれとも結婚しないつもりだったが、夫には「求婚に応じなければ殺す」と脅されて従った。

子どもを生後半年で亡くし、その翌年の1938年に飛び出したという。イタリアで離婚が合法的に認められるのはその後何十年もたってからだ。モラノさんはインタビューで、「だれからも支配されたくなかった」と振り返った。

世界最高齢、3世紀を生き抜く長寿の秘訣は

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