7歳少女、アレッポから「自宅に爆撃」とツイート

激戦地のアレッポからツイッターによる情報発信を続けるバナ・アラベドさん

2016.11.29 Tue posted at 11:15 JST

ロンドン(CNN) シリア政府軍が反体制派からの奪還を目指し、地上攻撃を開始したアレッポ東部で、7歳の少女がツイッターへの投稿を通し、悲惨な現状を訴えている。27日には自宅が爆撃を受けたという。

アレッポ東部に住む7歳のバナ・アラベドさんは27日深夜、爆撃で家を失ったとツイート。「がれきの中でたくさんの死を見て、私も死にかけました」と書き込んだ。

政府軍は26日からアレッポ東部への地上攻撃を開始し、市北東部で複数の地区を反体制派から奪還した。活動家らが運営するSMART通信が27日に伝えたところによると、一家の住む地区も空爆を受け、少なくとも5人が負傷した。

バナさんの母、ファテマさん(26)がツイッターを通したCNNへのメッセージで語ったところによると、一家は27日夜に自宅を爆撃され、路上へ逃げ出して政府軍機が去るのを待った。バナさんと5歳、3歳の子どもたちにけがはなく、その夜は近くの家に避難させてもらったという。

アレッポとその周辺の勢力図。シリア政府軍が同市東部の奪還に向け攻勢をかけている

バナさんのツイッター・アカウントは9月末、ファテマさんが「私たちの生活を世界の人々に知ってもらおう」と開設した。ファテマさんは27日夜に「最後のメッセージ。今ここは激しい空爆を受けていて、もう生きていられない。私たちが死んでも、市内に残っている20万人のために声を上げ続けてください。さようなら」と書き込み、土ぼこりにまみれたバナさんの写真を投稿していた。

反体制派団体「アレッポ・メディア・センター」によると、この地区への空爆は28日も続いた。バナさんは同日、「激しい空爆が続いて、生きるか死ぬかの状態。どうか私たちのために祈っていて」とツイートした。

その数時間後には、ファテマさんから「私たちは逃げています。激しい爆撃でたくさんの死者。命がけで闘っています」という書き込みがあった。

7歳少女が見つめるアレッポの現実

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