トランプ氏、キューバとの国交正常化打ち切りを示唆

米国のトランプ次期大統領がキューバとの国交正常化を覆す可能性に言及

2016.11.29 Tue posted at 10:23 JST

(CNN) 次期米大統領のドナルド・トランプ氏は28日、オバマ政権が進めてきたキューバとの国交正常化に向けた取り組みを打ち切る可能性に言及した。

トランプ氏はツイッターに、「キューバがもし、キューバ国民やキューバ系米国民、そして米国全体のために関係を改善する気がないのなら、私はその取引を打ち切る」と書き込んだ。

キューバではフィデル・カストロ前国家評議会議長が26日に死去。その直後にトランプ氏は「フィデル・カストロが死んだ!」と投稿し、続いてカストロ前議長を非難する声明を発表していた。

トランプ氏はキューバの政権移行の機会を利用して、キューバとの国交正常化の条件について交渉をやり直す機会を探る意向と見られる。

一方、アーネスト米大統領報道官は28日、カストロ前議長が死去しても、両国間の国交正常化に向けた取り組みに影響が出ることはないだろうとの見通しを示した。

カストロ前議長についてアーネスト報道官は「彼が命じたような行動を消し去ることはできない」としながらも、オバマ大統領は「未来」に目を向けているとして現政権の政策を擁護した。

キューバとの国交正常化について、選挙期間中のトランプ氏の姿勢は一定せず、取り組みを支持することもあれば外交交渉の条件を批判することもあった。

しかし10月にフロリダ州マイアミで行った集会では「キューバ国民の信教と政治の自由、政治犯の釈放」といった要求にキューバが応じなければ、合意を覆すと発言していた。

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