(CNN) イスラエルの警察は27日までに、同国北部や中部で先週前半から多発した大規模な森林火災に関連し放火の容疑で計23人を拘束したことを明らかにした。
火災は北部ハイファ市やエルサレム郊外などで発生。同国消防当局の捜査担当責任者は報告があった火災件数は総数で1500を超えるとしていた。このうち大規模火災は250件以上。ただ、先週末になって大部分の火災は鎮火したと報告されていた。
この中でエルダン警察相は、火災の相当な部分は放火が原因とし、「放火テロの新たな兆候がある」との見方を示していた。ネタニヤフ首相も火災が放火によるものであるならテロに等しいと述べ、関与した者は厳しく罰する考えを明らかにしていた。
火災の頻発の原因についてはイスラエル国民とパレスチナ住民の間で責任をなすりつける論争も起きていた。
火災の消火活動ではイスラエル政府の要請を受け多数の外国が協力した他、パレスチナ自治政府も消防車や消防士を派遣。イスラエル首相府によると、ネタニヤフ首相は26日、自治政府のアッバス議長に電話をかけ鎮火活動への支援に対する謝意を表明した。