NY市、感謝祭パレードへ厳戒 トラック使ったテロの恐れも

感謝祭のパレード実施に際し、警戒を強化する

2016.11.23 Wed posted at 17:12 JST

(CNN) 米ニューヨーク市で24日に行われる毎年恒例の感謝祭パレードについて、ニューヨーク市警は22日、テロに備えた警戒態勢を強化する計画を明らかにした。

同パレードについては過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の機関誌が、格好の標的として写真を掲載。21日にはブルックリン地区で、繁華街のタイムズスクエアを狙ったテロを支援しようとした疑いで男が逮捕されている。

警察は感謝祭パレードが通過する沿道の交差点に、土砂を積んだ大型トラックを配置する。フランス・ニースで7月に起きたようなテロを阻止する狙い。ニースのテロでは人込みにトラックが突っ込んで86人が死亡した。

レンタルしたトラックがテロに使われるのを防ぐ目的で、レンタル会社には不審人物に対する警戒を促しているという。

ISISの機関誌「ルミヤ」は先週号で、車両を攻撃に使えば多数の死傷者を出せると主張してニースの攻撃を引き合いに出し、大型トラックをレンタルして大勢の人が集まる屋外イベントを狙うよう呼びかけていた。ニューヨークの感謝祭パレードの写真は「格好の標的」として掲載された。

司法当局者によると、現時点でパレードを狙った具体的なテロ計画の情報は入っていない。それでもニューヨークではこれから大型イベントが続くことから、テロ対策要員や私服警官、捜索犬を配備し、放射線検出器も導入しているという。

連邦検察によれば、ブルックリンで21日に逮捕されたモハメド・ナジ容疑者(37)は、ISIS支持を表明し、タイムズスクエアにトラックを突っ込ませるテロ計画を物的に支援しようとしていたとされる。

弁護士によると、ナジ容疑者は容疑を全面的に否認しているという。

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