(CNN) 1人の幼い女の子が、トランプ米次期大統領の対中外交に大きく貢献するかもしれない。トランプ氏の孫、アラベラ・ローズちゃんのある動画が、中国で大きな話題を呼んでいる。
アラベラちゃん(5)はトランプ氏の長女イバンカさんの娘。イバンカさんが数カ月前に投稿した動画で、中国風のドレスに身を包み、テーブルの上に立って漢詩を暗唱している。背景には「福」という文字や中国のちょうちん、サルのステッカーが飾られている。
イバンカさんは「日曜日の夜、アラベラは寝る前に中国の新年を祝うパーティーがしたいと言い出した」「おめかしをして私たちに歌や詩を聞かせてくれた」と書き添えていた。
この投稿が最近、中国のインターネット・ユーザーの間で拡散。「トランプ氏の友好的な対中姿勢がうかがえる」と歓迎する声が上がっている。トランプ氏は選挙戦で中国への強硬姿勢を鮮明にしていた。
イバンカさんは4年前、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストとのインタビューで、アラベラちゃんが中国人のナニー(世話係)から中国語を習っていると明かし、自身も勉強中で「動物園にいる動物の名前はだいたい言える」と語っていた。
もちろん一方では、慎重な見方を促す声も出ている。「この子の中国語はイバンカさんの教育のたまもので、トランプ氏本人とは無関係」「トランプ氏が対中外交にどんな姿勢で臨むか、明らかになるのはこれからだ」という書き込みもあった。