(CNN) 14日に発生したマグニチュード(M)7.8の地震に続き、強い余震と豪雨に見舞われているニュージーランドの南島で、被災地の住民ら数千人が孤立状態になっている。
同国の緊急対策当局によると、震源地近くのカイコウラやフルヌイで集落への道路が寸断され、住民や観光客が取り残された。
現地ではヘリコプターによる救出活動が始まっている。震源地の沖合には軍艦2隻が派遣された。
余震は救出活動の最中にも相次ぎ、今後さらに続く見通し。地元当局によると、開通の見通しが立たない道路もある。
一方、一部の地域では電力供給や最低限の通信が再開した。復旧には数週間かかるとみられる。
現地には救助隊のほか、土砂崩れの専門家や建物調査のチームも送り込まれている。当局は水や食料、燃料などの必需品を届けるための体制整備を急いでいる。
同国では地震に加えて、北島と南島の両方が突風をともなう雨に見舞われ、洪水の被害も出ている。
国内のラジオ局は、断層の真上に建っていた家が移動したという家族の話を伝えた。上空からの写真には、家につながる私道が分断された様子が写っている。