トランプ氏、演説壇上から一時退避 聴衆に「不穏な動き」

ネバダ州の集会でトランプ氏がステージから一時退避する出来事があった

2016.11.06 Sun posted at 14:39 JST

米ネバダ州リノ(CNN) 米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏が演説していた米ネバダ州リノの会場で5日、壇上近くにいた聴衆の中で不穏な動きが見られたとして護衛のシークレットサービス(米大統領警護隊)がトランプ氏を一時退避させる騒ぎがあった。

同警護隊の報道担当者によると、身元不明の人物が「銃」と叫んだという。その後の捜査で武器類は発見されなかった。また、別の人物が警官や警護隊要員らによって即座に会場内から連れ出されていた。法執行機関当局者はCNNにこの人物は訴追されなかったと明かした。

拘束が解かれたこの男性は記者団に姓名を明かすと共に、騒ぎは自らが「トランプ(氏)に反対する共和党員たち」と記された掲示板をかざした後に起きたと説明。この後、複数の人間から蹴(け)られるなどの攻撃を受け、その後に銃について誰かが叫ぶ言葉が聞こえたと述べた。

複数の聴衆はCNNの取材に、銃を持った人間がいるとの叫び声を聞いたと指摘。ただ、銃を直接目撃したとの証言はなかった。トランプ氏の選挙集会ではこれまでも同氏に反対する抗議者が他の集会参加者に手荒い扱いを受けたことがあった。

トランプ氏は無事で、数分後に壇上に戻り、演説を続けた。退避を強いられたのは演説途中のことで、警護隊要員に体を押し出されるような形でトランプ氏は頭部を低くしながら壇上から去っていた。

この後、警護隊要員や警官が聴衆の1人に殺到し、取り押さえていた。

トランプ氏の警護上の混乱では今年6月にラスベガスで開かれた選挙集会で警官の銃を強奪しようとした男が逮捕される事件があった。男はトランプ氏に発砲するのが目的だったと供述していた。

トランプ氏がステージから避難

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