(CNN) オーストラリア北東部クイーンズランド州の動物保護団体が交流サイトのフェイスブックに投稿した巨大なクモの写真がインターネットを震撼(しんかん)させている。
「シャーロット」と名付けられたこのクモは昨年10月、クイーンズランド州の動物保護団体「バーンヤード・ベティーズ・レスキュー」により保護されたアシダカグモ科のクモ。デッキブラシの頭の半分ほどの大きさがあり、クモがブラシの上をはっている写真は1年前に撮影された。同団体のフェイスブックアカウントに投稿されていたのがこのほど再浮上し拡散、9万回あまり共有された。
同団体は投稿の中で「彼女は本物。本当に大きい」とコメント。写真加工ソフトウエアは使っていないと強調している。
写真の公開を受けてフェイスブック上ではさまざまな感想が寄せられた。クモにまつわる負のイメージを払拭(ふっしょく)するのに一役買ったとして保護団体を称賛する声が多く、「彼女を殺さないでくれてありがとう。こうしたクモは嫌われているが、実際は非常に平和的で従順な生き物だ。クモはただ放っておいてほしいだけなんだ」とのコメントもあった。
一方、同団体の行為に対しては「100%の賛意と尊敬の念」を示しつつも、「お願いだからクモたちを敷地から出さないでくれ」と懇願するユーザーも。
オーストラリア爬虫類公園によると、アシダカグモ科のクモにかまれると痛みや吐き気を催す可能性があるものの、症状は通常、局所的に痛みが出て腫れができるだけにとどまるという。
この種のクモは通常、体長2.5センチ、足まで入れた全長は13センチ弱。これまで記録された最大の個体は全長約30センチで、今回撮影されたクモの長さは測定されなかったものの、多くの人々が新たな最大の個体が見つかったと考えている。