印首都が深刻な大気汚染、新年の祭典で爆竹や花火大量消費

スモッグの中を進む車両=ニューデリー

2016.11.01 Tue posted at 15:36 JST

(CNN) インドの首都ニューデリーで31日朝、従来に増して深刻な大気汚染が観測された。ヒンドゥー教の新年を祝う光の祭典「ディワリ」で、30日夜に爆竹や花火が大量に使われたためだ。

週明けのソーシャルメディアには、通勤途中で撮ったスモッグの写真などが次々と投稿された。道路がかすみ、前方の車がほとんど見えないような場面をとらえた写真もある。

CNNの気象専門家によると、爆竹の煙には大気汚染の原因となる有害な微小粒子状物質「PM2.5」が多く含まれている。

ニューデリーの米大使館ではこの1週間、PM2.5を含む汚染指数が「危険」レベルの300前後だったが、30日夜には999に達し、31日昼まで異常に高い状態が続いた。

同専門家によると、市内は高気圧に覆われたうえに風が弱かったため、汚染物質が地表付近に停滞したのも一因とみられる。インドでは秋から冬にかけ、こうした天候が大気汚染に拍車をかけるケースが多いという。

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