クリントン氏のメール再捜査、大統領選後まで続く見通し

私用メールをめぐる捜査は大統領選後も続く可能性が指摘されている

2016.11.01 Tue posted at 10:17 JST

ワシントン(CNN) 米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏が国務長官在任中の公務に私用のメールサーバーを使っていた問題をめぐり、連邦捜査局(FBI)が新たに発見したメールの検証作業は、8日の大統領選までに完了しない可能性が指摘されている。

FBIのコミー長官は先週、私用メール問題との関連が疑われる新たなメールが別件の捜査過程で浮上したとして、いったん打ち切っていた捜査を再開したことを明らかにした。

捜査当局者らがCNNに語ったところによると、別件で押収されたパソコンのデータから関連が疑われるメールを洗い出す作業には、数日以上かかる見通し。さらにほかの連邦機関と協力して、メールに機密情報が含まれているかどうかを見極める作業などにも時間がかかる。関係者から改めて事情を聴く必要が生じる可能性もある。このため、再捜査の結論が大統領選前に出るとは考えにくいという。

同当局者らによれば、捜査当局は作業をできるだけ効率的に進めようと、総力を挙げて取り組んでいる。だがコミー長官から次の発表があるのは、メールの内容がもっとはっきりした段階になるとみられる。

FBIのコミー長官

新たなメールの内容や私用メール問題との関連が確認されていないにもかかわらず、コミー長官が大統領選を目前に控えたこの時期に再捜査に言及したことに対しては、クリントン氏周辺などから強い批判の声が上がっている。

ホワイトハウスのアーネスト報道官は31日、コミー長官は透明性を重視して情報を公開したが「明らかに逆効果だった」との見方を示した。

ブッシュ前政権で司法長官を務めたアルバート・ゴンザレス氏も同日、CNNの番組でコミー長官の「判断ミス」を批判した。

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