イタリア中部でM6.6の地震 20人負傷、教会が倒壊

地震を受けて避難する修道女ら

2016.10.31 Mon posted at 10:14 JST

(CNN) イタリア中部で30日午前7時40分(日本時間同午後3時40分)ごろ、マグニチュード(M)6.6の地震が発生した。震源近くに建っていた教会などが倒壊し、少なくとも20人が負傷した。

米地質調査所(USGS)によると、震源は中部ノルチャの北約6キロ、震源の深さは10キロ。救急当局によると、ノルチャ市内でがれきの中から6人が救出された。市内の観光名所、聖ベネディクト教会は正面の一部を残して倒壊した。

今年8月には約80キロ南方で大きな地震があり、300人近い死者が出ていた。この時に避難所や政府提供のホテルに退去したまま帰宅していない住民も多く、30日の地震で死者は報告されていない。ただし一部の村落では交通が遮断され、被害の全容が明らかになっていない。

今月26日にもM5.5とM6.1の地震が観測されていた。CNNの気象専門家は、この2回が30日の本震に先立つ前震だったとの見方を示した。

現場周辺では約20分ごとに余震が続き、約1万5000世帯で停電が起きているという。

レンツィ首相は首都ローマで救助隊に感謝の言葉を贈り、倒壊した家屋や教会、店舗などを「全て再建する」と表明した。

被災地への主要道路は数カ所で寸断されているため、けが人はヘリコプターで病院へ運ばれている。土砂崩れで川がせき止められ、冠水した道路もある。

震源から約90キロ離れた首都ローマでも大きな揺れを感じた。市内の地下鉄は点検のため運転を中止。学校も安全確認のため31日は休校となる。

イタリア中部でM6.6の地震

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