(CNN) ナイジェリア北東部マイドゥグリで29日、避難民キャンプ付近とガソリンスタンドの2カ所で女が自爆したとみられる爆発が相次ぎ、少なくとも9人が死亡した。
ナイジェリア軍の発表によると、市内にある避難民の収容施設と、ナイジェリア国営石油会社が所有する大型ガソリンスタンドが狙われた。
国家緊急事態管理局(NEMA)は、2件の爆発で少なくとも9人が死亡、24人が負傷したと発表した。
軍によると、避難民キャンプでは入り口付近の集団に自爆犯が突っ込み、5人が死亡。10分後に約1.6キロ離れたスタンドの入り口でも爆発が起き、オート三輪に乗っていた3人が死亡した。軍は計8人が死亡したとしている。
軍報道官は犠牲者の遺族らに弔意を示し、現在首謀者らを追跡していると強調。市民による警戒も重要だと述べた。
NEMAがツイッターに投稿した画像には、がれきが散乱し、複数の車が破壊された現場の様子や、救助作業員の姿が写っている。
地元の軍とNEMAの北東部担当責任者は、イスラム過激派「ボコ・ハラム」による犯行との見方を示した。
ナイジェリア北部を本拠とするボコ・ハラムは厳格なイスラム法(シャリア)に基づく統治を目指し、テロ攻撃や誘拐などを繰り返している。
昨年末に発表された「世界テロ指数(GTI)」の統計では、2014年に最も多くの死者を出したテロ組織としてボコ・ハラムが名指しされた。昨年3月には過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」への忠誠を表明している。