ワシントン(CNN) 米共和党の副大統領候補マイク・ペンス氏の搭乗機が27日夜、ニューヨークのラガーディア空港に着陸した際に滑走路を外れる事故を起こした。負傷者は報告されていない。
現場には救急隊員が駆けつけて対応に当たっている。当時ニューヨークでは雨が降っていた。
後部に搭乗していた報道陣は、着陸の際に機体の後部が左右に揺れるのを感じたという。同機は滑走路を外れて滑走路脇の草地に突っ込んだ。
同機に搭乗していたCNNのエリザベス・ランダース記者は、「機体が動いているのを感じた。普通の着陸ではなかった」と振り返った。
共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏の陣営広報によると、トランプ氏は事故の直後にペンス氏に電話をかけ、「搭乗者全員が無事だったことを喜んでいる」という。
滑走路には大きな損傷の跡があった。しかし陣営の広報は、機体に構造的な損傷はないと話している。
ランダース記者によれば、同機は悪天候のために出発が遅れて、アイオワ州フォートドッジの空港で出発待ちをしていたという。
米運輸省の元監査官メアリー・スキアボ氏はCNNの取材に対し、「滑走路上に水の層ができると車のハイドロプレーニングのような現象が起きる」と話し、「ラガーディアでは過去にもこの現象が起きていた」と指摘した。
別の専門家は、ニューヨークの気温が低かったことから滑走路が凍結に近い状態になり、着陸が難しくなったのではないかと推測している。
ペンス氏は同機が停止すると後部へ行って報道陣に声をかけ、全員が降りると救急隊員と話していた。ニューヨークで予定していた資金集めの集会は中止になった。
米連邦航空局(FAA)はこの事故について調査を予定している。