ワシントン（ＣＮＮ） 米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は２６日、経営する会社が新規開業するホテルの宣伝のために首都ワシントンに飛んだ。投票日を２週間後に控えたこの時期に選挙運動を休み、個人的な事業の宣伝に時間を使ったとの批判もあるが、結果としてトランプ氏は選挙運動を盛り上げるために自らのビジネスを利用した。
トランプ氏は新しいホテルを「世界で最も偉大なホテルの１つ」とたたえた。自らの経営者としての能力を大統領にふさわしい資質として訴えてきたトランプ氏だけあって、企業のイベントであるはずの開業式典は同氏の選挙運動の場となった。
トランプ氏は「私たちになし遂げられないことは何もない。米国は偉大だ。偉大だ。偉大だ。米国民は偉大だ。偉大すぎて達成できない課題やプロジェクトなど何もない。私たちは最も前向きな道を選ばなければならない。政治家ではなく私たち自身、私たちの国を信じることを選ばなければならない。政治家は多くの場合、自分たちが何をやっているのかちゃんと分かっていない」と述べた。
トランプ氏はホテルｎ開業イベントに家族とともに出席した
式典会場にはトランプ陣営の幹部や選挙スタッフ、それにギングリッチ元下院議長やセッションズ上院議員らトランプ候補を支援している政治家たちも顔をそろえた。
会場のＷｉＦｉのパスワードは「トランプ２０１６」だったし、トランプ氏の到着前に演壇のマイクをチェックしていたのはトランプ陣営の幹部だった。
トランプ陣営に対して開業式典の費用を出したのかどうか問い合わせたがコメントは得られていない。遊説にかかった費用は選挙運動費から支出することが法律で求められている。