米アップル、15年ぶりの減収 iPhone振るわず

アップルが15年ぶりの減収を記録した

2016.10.26 Wed posted at 19:01 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルが25日発表した2016年9月期の通期決算は、売上高が前年を下回り、15年ぶりの減収となった。

売上高は2160億ドル(約22兆4000億円)。15年通期では2340億ドルを記録していた。

主力となるiPhone(アイフォーン)の販売不振が響いたとみられる。7~9月期のiPhone販売台数は4550万台と、前年同期の4800万台から減少し、3四半期連続で前年を下回った。

世界のスマートフォン市場は飽和状態に達しているとの見方が強いうえ、最新機種のiPhone7は新鮮味に欠ける印象から買い替えを控える利用者が目立つ。

ただティム・クック最高経営責任者(CEO)は、iPhone7について「大半の地域で需要が供給を上回っている」と強調した。

9月にはiPhone7が登場した

同社にとって有望な地域とされてきた中国での売り上げは前年同期から30%落ち込んだ。しかしクック氏は、同国で中間所得層の拡大が続いている点に注目し、来期は増加に転じるだろうと述べた。

アップルが予想する10~12月期の売上高は760億~780億ドルと、前年同期の748億ドルを上回る見通し。クリスマスシーズンを迎え、iPhone7の需要が旧機種の記録を上回ると見込んでいる。韓国サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーノート7」のリコール問題が追い風になる可能性も指摘されている。

同社はさらに、27日のイベントでパソコン「マック」の新製品を発表する予定とされる。

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