クリントン大統領誕生なら「第3次世界大戦」 トランプ氏

共和党候補のトランプ氏。クリントン氏が当選したら「第3次世界大戦を招く」との見方を示した

2016.10.26 Wed posted at 17:22 JST

(CNN) 米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ氏は25日、民主党候補のヒラリー・クリントン氏が大統領になった場合、同氏の対シリア政策は「第3次世界大戦」を招くことになると主張した。ロイター通信とのインタビューで指摘した。

トランプ氏はフロリダ州でのインタビューで、米国が注目すべきなのはシリアではなく、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」だと主張。シリア内戦の終結とISIS掃討に向け、飛行禁止区域の設定など強硬路線を掲げるクリントン氏の政策を批判した。

トランプ氏は「クリントン氏の言う通りにしていたら、シリアをめぐって第3次世界大戦が起きる」と警告。米国はシリアのアサド政権だけでなく、アサド政権を支援するロシアやイランとも戦うことになると述べ、さらに「ロシアは核保有国だ」と強調した。

トランプ氏自身はこれまで、ISISやシリアに対する具体的な戦略を示していない。最近はもっぱら、ロシアと力を合わせてISISを倒すべきだと主張している。

トランプ氏の発言を受け、クリントン陣営の報道官は「今回もそうだが、トランプ氏はプーチン・ロシア大統領の口まねを繰り返し、米国民の不安につけこむばかりで、ISISを打倒しシリアの人権状況を改善する独自の計画を何一つ示そうとしていない」と批判した。

トランプ氏はインタビューで、「党内が団結していればクリントン氏に負けることはない」と述べ、共和党の分裂状態に不満をにじませた。一方で、自身が大統領となった場合に民主党から閣僚を任命するつもりはないと断言し、歩み寄りの意思はないことを強調した。

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