勢力の大きい台風、フィリピンに相次ぎ上陸

ピーク時には「スーパー台風」にランク付けされた台風22号がフィリピンに上陸

2016.10.20 Thu posted at 12:31 JST

(CNN) 風速60メートル以上の猛烈な台風22号は19日、フィリピン北部に上陸した。フィリピンでは16日にも21号が上陸、激しい風雨に見舞われたばかりだ。

22号は19日夜、北東部カガヤン州を直撃した。最も勢力が強かった時点での22号の最大風速は87メートル以上で、米軍の合同台風警報センター(JTWC)は、22号を「スーパー台風」に該当するとしていたが、上陸前にランクを引き下げていた。

台風22号は21日までに北西に向きを変えて中国沿岸に向かうとみられるが、それまでにフィリピンの7つの州、270万人が影響を受ける可能性がある。また、北部ルソン島の山間部では土砂崩れが起きる恐れもある。

22号は台湾や中国に上陸した台風1号と14号に続き、今年に入って3番目に強い台風だ。中心付近では非常に激しい風雨が予想される。

中国に向かうころには勢力はかなり弱まっているはずだが、それでも洪水を引き起こす可能性がある。

16日には台風21号が上陸。フィリピン全土に被害をもたらした

フィリピンは16日にも非常に強い台風21号の直撃を受け、広い範囲で被害が出た。

JTWCの1950年以降のデータによれば、猛烈な(もしくはそれ以上の)台風が相次いでフィリピンを襲うのは3度目だという。

21号がマニラの北を通過した16日には少なくとも3人が死亡。援助団体によれば約1万人が住む場所を失った。

中国の国営新華社通信によれば、21号は18日に中国の海南島に上陸。海南島では学校が休校になったほか、高速鉄道が運休となった。台風の上陸に先駆けて約50万人が避難したという。

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