(CNN) 風速60メートル以上の猛烈な台風22号は19日、フィリピン北部に上陸した。フィリピンでは16日にも21号が上陸、激しい風雨に見舞われたばかりだ。
22号は19日夜、北東部カガヤン州を直撃した。最も勢力が強かった時点での22号の最大風速は87メートル以上で、米軍の合同台風警報センター(JTWC)は、22号を「スーパー台風」に該当するとしていたが、上陸前にランクを引き下げていた。
台風22号は21日までに北西に向きを変えて中国沿岸に向かうとみられるが、それまでにフィリピンの7つの州、270万人が影響を受ける可能性がある。また、北部ルソン島の山間部では土砂崩れが起きる恐れもある。
22号は台湾や中国に上陸した台風1号と14号に続き、今年に入って3番目に強い台風だ。中心付近では非常に激しい風雨が予想される。
中国に向かうころには勢力はかなり弱まっているはずだが、それでも洪水を引き起こす可能性がある。
フィリピンは16日にも非常に強い台風21号の直撃を受け、広い範囲で被害が出た。
JTWCの1950年以降のデータによれば、猛烈な(もしくはそれ以上の)台風が相次いでフィリピンを襲うのは3度目だという。
21号がマニラの北を通過した16日には少なくとも3人が死亡。援助団体によれば約1万人が住む場所を失った。
中国の国営新華社通信によれば、21号は18日に中国の海南島に上陸。海南島では学校が休校になったほか、高速鉄道が運休となった。台風の上陸に先駆けて約50万人が避難したという。