トランプ氏、わいせつ発言「言わされた」 妻がテレビで弁護

トランプ氏の妻のメラニア氏。夫のわいせつ発言は「そそのかされた」ものだと弁護

2016.10.18 Tue posted at 11:59 JST

(CNN) 米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏の妻メラニア氏が17日、夫の女性に対する不品行が取り沙汰されて以来初めてインタビューに応じた。この中で、2005年に収録されたトランプ氏の女性に関するわいせつ発言について、男同士の会話の中で「そそのかされて」言わされたと主張した。

米紙ワシントンポストやNBCテレビがトランプ氏の女性に対する性的言動について報じて以来、これまでに数人の女性が被害に遭ったと名乗り出ている。2005年に収録された発言は、トランプ氏がそうした女性に対して行った性的行為を吹聴する内容だった。

メラニア氏はインタビューの中で「夫を信じている」と繰り返し、「全ては対立候補が仕組んだこと。詳細については、あの女性たちの素性は確認したのか。彼女たちに真実は一切ない」と強調。夫があのような言葉を使うのも聞いたことがないと訴えた。

それでも問題発言については「あの文言は不適切だと夫に言った。容認できないと。私が知っているあの人ではないことに驚いた」と告白。トランプ氏は司会者にそそのかされて男同士の会話の中で汚い言葉を使うよう仕向けられたと弁護した。

トランプ氏が自分を批判する相手の外見を批判していることについても、「夫は飾らずに、感じたままを口にする。夫は女性を尊敬している。しかし相手がうそをつくので自衛している」とした。

飾らない人柄のトランプ氏は、家で時おり子どものように振舞うこともあるという

夫は時として大きくなりすぎた子どものように振舞うこともあるとメラニア氏は言い、「我が家には男の子が2人いる。1人は息子、もう1人は夫。でも男性がどんな風に話をするかは分かっている」とも。「私は謝罪を受け入れる。米国民にも受け入れてほしい。しかもあれは何年も何年も前のことだった」と強調した。

トランプ氏は長年メディアに多く登場し、過去に物議をかもす発言を重ねてきた。そのため政界に身を転じる上でとりわけ困難な課題に直面しているとメラニア氏は説明する。「それでも夫はそのままであり、飾らない。ありのままを口にする。夫は誠実な紳士であり、あらゆる人を支える。女性を支えて夢をかなえる手助けをする。たくさんの女性を雇用している」

さらにメディアにも矛先を向け、「メディアがこれほど不誠実で意地が悪いとは思わなかった」と批判。自分についても何一つ正しく伝えられていないと不満を口にした。

今回の選挙は民主党のヒラリー・クリントン候補が有利になるよう不正に操作されていて、メディアのトランプ氏に関する報道は偏見に満ちているとメラニア氏は主張。「夫は国境を守り、アメリカを守り、雇用を取り戻し、経済を立て直したいと思っている。自分にはそれができると知っていて、米国民について強い情熱を持っている」とアピールした。

トランプ氏のわいせつ発言、妻が弁護

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