クリントン氏のリード2桁に、トランプ氏の性的発言発覚後

クリントン氏(右)がリード拡大との調査結果も

2016.10.11 Tue posted at 14:50 JST

(CNN) 米大統領選に向けた全米世論調査で、民主党候補のヒラリー・クリントン氏が共和党候補のドナルド・トランプ氏に2桁の差をつけてリードしていることが11日までに分かった。調査は米NBCテレビと米紙ウォールストリート・ジャーナルが実施した。

世論調査は9日にあった第2回討論会の前に実施された。ただ、トランプ氏が女性について性的な発言をしているのを捉えた2005年のビデオが公開された後に行われた。

これによれば、投票する可能性が高い有権者の中でクリントン氏を支持すると答えた人は46%と、トランプ氏の35%を11ポイント上回った。リバタリアン党のゲーリー・ジョンソン氏の支持率は9%、緑の党のジル・ステイン氏は2%だった。

クリントン、トランプ両氏の一騎打ちになると仮定した場合、クリントン氏のリードはさらに広がる。この場合のクリントン氏の支持率は52%と、トランプ氏の38%を14ポイント上回った。

ドナルド・トランプ氏。性的な発言について謝罪した

米紙ワシントン・ポストが7日に公開したNBCの番組「アクセス・ハリウッド」の映像により、トランプ陣営はこの週末、混乱状態に陥った。共和党議員の多くがトランプ氏への支持を撤回した。

トランプ氏は討論会の中で、映像内での自身のコメントについて謝罪した。ただ、こうしたコメントは「ロッカールーム・トーク」に過ぎないとの見方も示し、発言の機会を利用して不倫問題などをめぐりビル・クリントン元大統領を攻撃した。

今回の調査は10月8日から9日にかけ、登録有権者500人を対象に行われた。統計上の誤差は登録有権者の間ではプラスマイナス4.4%、投票する可能性が高い有権者の間では同4.6%。

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