米シャーロット黒人男性射殺 警察も現場映像を公開

警察が事件当時の映像を公開した

2016.09.25 Sun posted at 10:33 JST

ノースカロライナ州シャーロット(CNN) 米南部ノースカロライナ州シャーロットの私服警官が黒人男性のキース・スコットさんを射殺した事件で、警察は24日夜、現場の様子が収録された複数の映像を公開した。スコットさんが警官らに銃を向けている姿は映っていないことが確認された。

新たに公開されたのは警察車両に搭載したカメラと、警官が装着していたカメラの映像。警察はスコットさんが銃を持って車から出てきたとしているのに対し、遺族は「銃でなく本を持っていた」と主張している。

遺族の弁護士は24日夜の会見で「公開されたビデオから、スコットさんが手に何か持っていたかどうかは分からない。持っていたとしても、それが何だったかははっきり判別できない」と述べた。

公開された映像では、カメラを装着した警官が現場に駆けつけた際にスコットさんの姿が見えるが、次の場面では地面に横たわったスコットさんの周りに警官らが集まっている。冒頭25秒間の音声はなく、銃声は収録されていない。

警察が公開した画像の一部

車載カメラの映像は、私服警官がスコットさんに向かって銃を構えている現場に車が近付く場面から始まる。「銃を捨てろ」と繰り返す声に続いてスコットさんが車から降り、後ずさりする間に数回撃たれる姿が収録されていた。

地元警察はこれに先立ち、スコットさんが撃たれる前に手にしていたとされるけん銃と、足首に装着するタイプの銃ケースや大麻たばこの写真を公開していた。捜査筋がCNNに語ったところによると、けん銃には弾丸が込められていて、スコットさんの指紋やDNAが検出されたという。

事件をめぐっては、スコットさんの妻が現場の様子を携帯電話で撮影した映像が23日に公開されていた。地元警察責任者は新たな映像について、捜査に悪影響を及ぼさないという当局の判断を待って公開を決めたと話した。市中心部では事件後の5日間、警察に映像公開を求めるデモが続いていた。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。