(CNN) 警官による射殺事件が起きたことをきっかけに抗議行動が発生していた米ノースカロライナ州シャーロットで21日、2夜連続となる警察への抗議行動が発生した。デモに参加していた市民1人が撃たれて重体となった。地元当局によると、別の市民の発砲によるもので、警察は発砲しなかったとしている。
シャーロットの市長はCNNの電話取材に応じ、デモ隊に平静を呼びかけた。市内の別の箇所で行われた抗議は平和的なものであり、暴徒化したのは一部の集団だとしている。暴徒はゴミ箱の中身に火を放ったり、店舗の窓ガラスを割るなどしたとみられる。
ノースカロライナ州知事は、シャーロットに派遣する州警察を増員すると発表した。
警察が催涙弾を放ったことを受け、抗議者の多くは解散した。ただ、ヘルメットなどで装備した警察機動隊と抗議集団が対峙(たいじ)する場面が何度も見られる。
同市当局によると、警官1人が負傷して病院に搬送された。けがの程度は明らかにされていない。
キース・ラモント・スコットさんは20日、集合住宅の駐車場で、別の人物を捜索していた警察により射殺された。これをきっかけにシャーロットでは同日夜、暴力的な抗議行動が発生。抗議は2日目の夜も続いた。
2日目の抗議は当初、シャーロット中心部を行進する平和的なものだったが、途中から一部が暴徒化した。デモ隊が物を投げたり、車両を破壊しようとしたりしたことを受け、警察が催涙弾で対応していた。
デモが一部暴徒化、CNN記者も巻き添えに