米韓、核施設攻撃を想定した合同演習 来月アラスカで実施

演習では「統合直接攻撃弾」と呼ばれる機器も使用される見通し

2016.09.21 Wed posted at 17:04 JST

ソウル(CNN) 韓国と米国が来月、核施設への攻撃を想定した合同軍事演習を行うことが21日までに分かった。韓国国防省の当局者がCNNに明らかにした。米アラスカ州で10月3日から21日にかけて、「レッド・フラッグ」の名称で実施される予定。

この当局者は、演習は北朝鮮を対象にしたものではないとしている。ただ2週間ほど前には、北朝鮮が5回目となる核実験を実施したと発表し、北朝鮮はこの時、核弾頭実験に成功したと主張していた。

この核実験に対しては国際社会から強い非難の声が寄せられた。韓国は「最悪のシナリオに備えて準備を行っている状況だ」としていた。

米韓両国はミサイル攻撃が突如発生した状況を想定した演習も行う見通し。

米軍は戦略爆撃機B1Bを韓国へ派遣

韓国当局は、核施設への攻撃を想定した演習では「GBU31統合直接攻撃弾」と呼ばれる誘導装置が使用されることも明らかにした。

GBU31は通常であれば軍用機からただ落下するだけの爆弾を誘導弾に変えることができるシステムで、米空軍によると、北大西洋条約機構(NATO)によるコソボ空爆の際に初めて使われた。最近では2011年、NATOによるリビアでの軍事作戦で使用されたという。

一方、米国は21日、北朝鮮への示威行為として戦略爆撃機B1Bを韓国上空に派遣したことを発表した。米国が北朝鮮に対しこうした示威作戦を行うのはこの2週間で2度目。

B1Bはソウル南郊の烏山(オサン)にある米軍空軍基地の上空に展開した。

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