(CNN) 米ニューヨークでは29人が負傷した爆発事件が発生したが、近隣のニュージャージー州では、ホームレスの男性がごみ箱に置かれていたバックパックの中から爆弾を発見し爆発を阻止していたことが分かった。
ホームレスのリー・パーカー氏と友人のイバン・ホワイト氏は18日、ニュージャージー州エリザベスで、ごみ箱の上にバックパックが置かれているのを発見した。パーカー氏によれば、バッグを見つけたとき、「これは使える、ランチを中に入れられる」と思ったという。ホームレスのパーカー氏は持ち物を運ぶのに青色のごみ袋を利用していた。
中身を見てすぐ、2人は警察に通報した。
ホワイト氏は「中を見てすぐ、自分が何を目にしているのか分かった。チクタク鳴る漫画の爆弾ではなく、配線があった」と語る。
配線とパイプのかたまりは5つの爆弾だった。当局は前日にNYやニュージャージー州で発生した爆発との関連を考えたという。爆弾の1つは、その場でロボットによって爆破された。
地元のコミュニティーからは2人を称賛する声が上がっている。地元のホームレス保護施設では、2人のためのクラウドファンディングを立ち上げた。収益の一部はホームレスのためにも使われる。キャンペーンのページでは、「私たちのコミュニティーに貢献した2人の英雄に募金を行いたい」としている。
一方、パーカー氏はCNN系列局の取材に対し、「ただ正しいことをしただけ」と語った。