(CNN) 米ミネソタ州セントクラウド市のショッピングモールで17日、男が刃物で買い物客ら9人を刺し、同市のクライス市長によると、うち1人は重体となっている。男は非番の警察官により射殺された。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」系のアマク通信は18日、インターネット上に犯行声明を投稿し、男を「イスラム国の兵士」と呼んだ。
ISIS関連のメディアはこの数カ月、個人の犯行とみられる事件に関しても犯行を認める声明を出しており、今回のアマク通信の声明もこの傾向に沿っている。CNNは今回の犯行声明の信ぴょう性を独自に確認できていない。
地元警察のトップは18日、CNNの番組で、男が単独で攻撃を実行したこと以外に実質的なことは分かっていないと指摘。現在は動機の解明に向けた捜査を行っているという。
米連邦捜査局(FBI)は今回の襲撃について「テロの可能性のある行為」としている。
警察や目撃証言によると、民間警備会社の制服を着た男がモールに入店したのは17日夜。男はイスラム教の神アラーに言及したほか、少なくとも1人に対し攻撃する前にイスラム教徒かどうか尋ねたという。
犯行は共用エリアなどモール内の複数の場所で起こった。現場には警備チームがいたが武装していなかったという。
地元警察のトップによれば、男は軽微な交通違反などで3回にわたり警察沙汰を起こしていたが、いずれも逮捕には至っていなかった。男の身元などこれ以外の詳細は明かさなかった。動機など詳細が解明されるまではテロ行為と断定しない方針だとしている。