ワシントン(CNN) 11月の米大統領選まで約8週間となるなか、重要州とみられているフロリダとオハイオの2州で、共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏への支持が広がっていることがCNNと調査機関ORCが実施した世論調査でわかった。
オハイオ州で投票に行く可能性の高い有権者のうちトランプ氏支持は46%。民主党候補のヒラリー・クリントン氏を支持したのは41%。リバタリアン党のゲーリー・ジョンソン氏への支持は8%で、緑の党のジル・ステイン氏への支持は2%だった。
フロリダ州では、トランプ氏支持が47%、クリントン氏支持は44%だった。ジョンソン氏とステイン氏への支持は6%と1%だった。
登録有権者を対象とした調査では、オハイオ州ではトランプ氏支持が43%とクリントン氏支持の39%を上回った。フロリダ州ではクリントン氏が45%とトランプ氏の44%をわずかにリードした。
7月下旬の民主党大会後には両州ともクリントン氏がリードしていた。各社世論調査によると、全国的にも他の接戦州でも両者の支持率が8月中旬と比べて縮まってきている。
オハイオとフロリダの2州で、トランプ氏は白人層からの支持を集めている。トランプ氏支持と答えた白人の割合はオハイオで22ポイント、フロリダで29ポイント多かった。
一方、非白人層では、クリントン氏支持の割合が高い。オハイオで70ポイント、フロリダで43ポイント、クリントン氏支持の割合が多かった。
前回と前々回の選挙でオバマ大統領誕生を助けた若い有権者をみると、クリントン氏支持というわけでもなさそうだ。現時点では年齢の高い層よりも投票する可能性が低く、今回の選挙戦への熱意があまり高くないことを示唆しているといえそうだ。
45歳以下の層で見ると、フロリダではクリントン氏への支持がトランプ氏を6ポイント上回った。オハイオでは互角だった。前回の大統領選ではオバマ氏は両州で2けたのリードを見せていた。
好感度を見ると、オハイオでクリントン氏に良い印象を持っている人の割合は36%とトランプ氏の41%を下回った。また、より正直で信頼できるのはという問いでも、クリントン氏はトランプ氏に12ポイントの差をつけられている。
フロリダでは、クリントン氏に良い印象を持っている人の割合は46%。トランプ氏は43%だった。
調査は今月7~12日、オハイオとフロリダの各州で無作為で選んだ成人(オハイオ州1003人、フロリダ州1006人)に対して電話で実施した。そのうち選挙に参加する可能性のある人はオハイオ州で788人、フロリダ州で769人だった。誤差は両州ともプラスマイナス3.5ポイント。
トランプ氏、フロリダとオハイオでリード