(CNN) SNSやメールでよく使われる絵文字に、近い将来スカーフをかぶったイスラム教徒女性の顔が登場するかも知れない。発案者はベルリンに住む15歳の少女だ。
サウジアラビア人のラユーフ・アルフメディさんはCNNに「私や世界中にいるヒジャブ(イスラム教徒の女性が髪を覆うスカーフ)をかぶったたくさんの女性たちを表す絵文字がないという事実にがっかりした」と語った。
そこでラユーフさんは新しい絵文字の開発を手掛ける非営利団体ユニコード・コンソーシアムにヒジャブをかぶった女性の絵文字を作ってはどうかと提案。すぐに返事が来たという。
「非常に強力で思慮深く、かつきちんと書かれた提案だった」と、同コンソーシアムのユニコード絵文字小委員会のメンバーは言う。
ネット界の大物たちの支援も受けた。
例えばソーシャルメディア「レディット」のアレクシス・オハニアン共同創業者はラユーフさんを支援するため、13日にオンライン討論会を主催。ラユーフさんは提案について説明を行った。
ラユーフさんによれば、一部には「不必要だ」とか「抑圧のシンボルだ」として反対する人もいたが、参加者のほとんどは賛成してくれたという。
「一般的に人は多様性の実現に向けて努力したいと思うものだ」とラユーフさんは言う。
ラユーフさんは11月に開催されるユニコード技術委員会に出席、改めてプレゼンを行う予定だ。
ヒジャブ女性の絵文字は来年にもスマートフォンで使えるようになる公算が大きい。