台風14号、中国に上陸 台湾でも停電などの被害

路上でひっくり返ったトラック=14日、台湾

2016.09.15 Thu posted at 09:42 JST

香港(CNN) 台風14号(ムーランティー)は15日未明、中国福建省のアモイ付近に上陸した。台風が通過した台湾南部は最大103メートルの突風と豪雨に見舞われ、公共交通機関の混乱や停電などの被害が出ている。

ムーランティーの強さは、2013年にフィリピンで壊滅的な被害を出した台風「ハイエン」以来。中国本土に上陸した時点の風速は約64メートル、最大瞬間風速は約78メートルだった。

中国は最高レベルの警報を出して高波に警戒を呼びかけ、非常事態に備えて救急隊などを待機させている。

ムーランティーは勢力を弱めながら中国本土を北上する見通しで、大雨や洪水、暴風は2日間にわたって続くと予想され、土砂災害が発生する恐れもある。

米軍合同台風警報センターはムーランティーを「スーパー台風」に分類していたが、14日には勢力が弱まったとして分類を台風に引き下げた。しかし依然として危険性が高いことに変わりはない。

台湾南部では学校などが休校となり、当局によれば2人が負傷し、50万世帯あまりが停電に見舞われた。空の便は国内線と国際線370便が欠航となり、列車が運休したり道路が封鎖されたりするなどの影響が出た。

現地時間の14日午前7時の時点で約1500人が避難。軍や警察は4000人を配備して警戒に当たらせている。総雨量が707ミリに達した地点もあり、各地に洪水警報が出された。

台風14号、中国に上陸

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