クリントン氏、9・11式典で体調崩し退席 肺炎の診断も

クリントン氏が体調を崩し米同時多発テロの追悼式典を退席した

2016.09.12 Mon posted at 10:45 JST

(CNN) 米大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン氏が11日午前、米同時多発テロの追悼式典で体調を崩し、途中で会場から退出した。担当医は同氏が肺炎と診断されていたことを明らかにした。

同時テロから15年を迎えたこの日、クリントン氏はニューヨークで追悼式典に出席したが、途中で警護担当者に支えられて車に乗り込み、近くにある長女チェルシーさんのアパートへ移動した。

ツイッターに投稿された現場の映像には、ふらふらとした足取りで車に乗る同氏の様子が映っている。捜査当局者2人がCNNに語ったところによると、同氏はアパートへ向かう途中で気を失ったとみられる。このうち1人は現場の様子を実際に見ていた。

診察した担当医は「暑さで体温が上昇し、脱水症状を起こした。すでに水分を補給し、順調に回復している」と述べた。

クリントン氏は9日に肺炎の診断を受けていた。その時点で診断が公表されなかった理由は明らかでない。

9日には肺炎の診断を受けていたクリントン氏だが公表はされず

クリントン氏は正午前にアパートから姿を見せて報道陣に「気分はとても良い」と語り、支持者らに笑顔で手を振って車に乗り込んだ。

ただ陣営幹部によると、今後予定されているカリフォルニア州での遊説を含め、同氏の日程を考え直す動きがある。9日には肺炎の診断にもかかわらず、資金集めのイベントに参加していた。

先週はオハイオ州クリーブランドでの集会で2分間もせき込み続ける場面があった。本人は共和党候補のドナルド・トランプ氏を名指しし、「トランプ氏のことを考えるたびにアレルギー症状が出る」と冗談を飛ばした。しかしトランプ陣営からはクリントン氏の健康状態を問題視する声があがり、かねてからの健康不安説が再燃していた。

クリントン氏は2012年に脳震盪(のうしんとう)で倒れ、脳に血栓が見つかったが、担当医によるとすでに完治している。現在も血栓を予防する薬や甲状腺機能低下症、花粉症の薬を処方されているが、昨年3月に受けた最新の健康診断は「非常に良好な健康状態」との結果だった。

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