ピザのドローン宅配、来月NZで試験開始 ドミノ

2016.08.28 Sun posted at 16:08 JST

ワシントン(CNNMoney) 米国の宅配ピザチェーン大手「ドミノ」の関連企業は28日までに、ニュージーランドの主要都市オークランドで来月26日、注文の品を顧客にドローン(小型無人機)で実際に届ける試験を開始すると発表した。

試験を実施するのは、米国の本社からは独立したサービスを7カ国で展開する「ドミノ・ピザ・エンタープライズ」社。今月25日にはドローンを使った宅配の性能試験に成功した。

同社などによると、ドローン使用を求めた顧客は配達時間が近づいた際、通知を受ける。この後、家屋の外でスマートフォンのボタンを押せば、無人機はひも状の道具を使って商品を地上に下ろす。届けた後は、この道具を引き上げ、無人機がドミノの店舗に戻る仕組みとなっている。

ドローン宅配サービスでは、当初は追加料金を請求する可能性があるが、長期的には無料を検討しているという。

同社の幹部によると、来月の試験運用に使うドローンは米国の無人機製造企業「Flirtey」社製。飛行試験は自動化されているが、管理などのため担当者が立ち会う。

ニュージーランドでドローンを運用する場合、飛行は操縦担当者が視認出来る範囲内で実施するとの規則がある。ドミノはこの規則を撤廃するよう当局に求めているという。

ドローンによる宅配はニュージーランドだけでなく、オーストラリア、日本、オランダ、フランス、ベルギーやドイツでも計画。ドミノ・ピザ・エンタープライズ社は米国の本社とは別個の事業活動を展開しているため米国内では予定されていない。

ニュージーランドでは来年初期にドローン宅配計画を拡大する方針で、夜間での提供も想定している。

ドミノは人間が関与しない宅配サービスの実現に関心を示し、今年の春にはオーストラリアで歩道に沿って進むロボットを使った運用実験を行ってもいた。

ドミノ・ピザ・エンタープライズ社がニュージーランド内で販売するピザのサイズは1種のみ。ドローンが顧客に届けられるピザの重さは最大で5.5ポンド(約2.5キロ)になるとしている。

同社幹部は無人機の活用について、2キロの荷物を運ぶのに重さ2トンの車両を使うのは合理的ではないなどと主張した。

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