ロクテ、強盗証言は「誇張」と認める IOCが規律委設置

金メダリストのロクテ選手。「話を誇張し過ぎていた」と語った

2016.08.21 Sun posted at 10:46 JST

(CNN) リオデジャネイロ五輪の競泳で金メダルを獲得した米国のライアン・ロクテ選手(32)が強盗被害に遭ったとうそをついていた問題をめぐり、同選手は20日放送の米NBCテレビとのインタビューで「話を誇張し過ぎていた」と反省の弁を述べた。一方、国際オリンピック委員会(IOC)はロクテ選手らの一件を調査するための規律委員会を設置した。

インタビューは20日午前に収録され、この部分は同日夜に放送された。ロクテ選手は「私があんなことをしなければこのような騒ぎにはならなかった」と述べた。

一緒にいたチームメートの3人がブラジル警察に事情を聴かれ、このうちジェームズ・フィーゲン選手は訴追を回避する司法取引の条件として慈善事業に100万円余りを寄付することになった。ロクテ選手はインタビューで「これらのことは何ひとつ起きずに済んだはずだ」と語った。

ロクテ選手は14日未明にリオ市内で強盗に襲われたと主張していた。しかしブラジル当局によると、同選手ら4人が実際にはガソリンスタンドで器物を損壊し、警備員に注意されたことが判明。同選手は19日、写真共有サイトのインスタグラムで「もっと注意深く率直に話をするべきだった」と謝罪していた。

今回の騒ぎはロクテ選手とスポンサー各社との契約に影響する可能性もある。契約先の水着ブランドのスピードや寝具メーカーのエアウィーヴ、アパレルブランドのラルフ・ローレンはそれぞれ、状況を注意深く見守るなどと表明した。

リオ五輪ではオーストラリアの水泳選手2人が夜遊びで選手村の門限を破り、閉会式への参加停止という処分を受けている。

五輪金メダル通算獲得数の史上最多記録を今大会でさらに更新した米国の競泳選手、マイケル・フェルプス選手は過去に飲酒運転で逮捕され、米水泳連盟から出場停止の処分を受けたりスポンサーとの契約を打ち切られたりしたが、アルコール依存症の治療を経て復活を果たした。

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