ルイジアナ州洪水、「サンディ」以来最悪の被害 米赤十字

冠水した道路に立つ男性=17日、ルイジアナ州ソレント

2016.08.19 Fri posted at 17:10 JST

米ルイジアナ州リビングストン(CNN) 米ルイジアナ州で発生した記録的な洪水は、4年前のハリケーン「サンディ」以来の深刻な自然災害だと米赤十字社が見解を示した。

赤十字社の災害対応・物流担当の幹部、ブラッド・キーサーマン氏は「ルイジアナ州では数千人があらゆる所有物を失い、援助を必要としている」と述べた。

「米国を襲った災害としては、『サンディ』以来最悪の災害だ。被害額は少なくとも3000万ドル(約30億円)に上ると予想される。この額は、被害の広がりや規模が判明するにつれて増加する可能性もある」と同氏は述べた。

赤十字は避難所にいる7000人を超える人々のための募金を呼びかけている。

同州リビングストン郡の一部では、15時間で800ミリ近い雨量を記録した。

洪水による死者は5つの郡で少なくとも13人に上った。今後も雨が続く予報が出ており、被害はさらに拡大する可能性がある。

洪水で棺おけも流れ出した=17日、ルイジアナ州ゴンザレス

ジョンソン国土安全保障長官は18日、被災地を視察。オバマ大統領は少なくとも20の郡を災害地域に指定した。

一方でオバマ大統領は、休暇を続行し被災地を訪れなかったことで批判された。

これまでに3万人を超える人々とペット1400匹が救助された。

エドワーズ州知事によれば、少なくとも4万棟の住宅が何らかの被害に遭った。

18日にも10を超える郡で洪水警報が出された。CNNの気象予報士によれば、今後川の水位は下がっていくものの、一部では週末も洪水を引き起こす水位が維持されるところも残るという。

地形的な問題もある。平坦な土地が広がるルイジアナ州では、水が引くのも遅い。町にあふれた水がなくなるにはかなりの日数かかると見られる。

ルイジアナ水害、映像で見る

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。