リオデジャネイロ(CNN) リオデジャネイロ五輪会場のマリア・レンク水泳センターのプールが9日から10日にかけ、相次いで濃い緑色に変わった。原因についての説明は、国際水泳連盟(FINA)と地元組織委員会の間で食い違っている。
シンクロナイズドスイミングなどの競技が行われている飛び込み用プールは前日までは本来の水色に見えていたが、9日に突然、緑色に変色。10日には隣の水球用のプールも緑色になった。
原因についてはさまざまな説が飛び交っている。リオ五輪組織委員会の広報は、アルカリ度が突如変化したたためと説明し、「間もなく青色に戻る見通し」だと話した。
リオ五輪組織員会の声明では、会場内の暑さと通気不足のために藻が繁殖して色が変わったと発表。水質検査の結果、選手にとって危険はないことが分かったと強調し、10日までには正常に戻るはずだと説明していた。
これに対してFINAは運営側に責任があるとの見方を示し、「水処理の工程で使われる化学薬品の一部が底を突いた」と指摘した。暑さや通気不足には言及していない。
緑色のプールで行われた女子シンクロ10メートル競技では、中国が金メダルを獲得した。
各国の出場選手は緑色のプールの写真を相次いでツイッターに投稿している。
男子シンクロ10メートルで銅メダルを獲得した英国のトム・デーリー選手は色違いのプールの写真を掲載して「一体何が?!」とコメント。
女子シンクロ10メートルで銅メダルだったカナダのメーガン・ベンフィート選手は「空と色が違ったので味方になってくれたかも」としながらも、「念のため、水中では口を開けないようにした」と打ち明けた。
インターネットでは、五輪プールを沼に見立ててアニメ映画やテレビ番組で人気の「シュレック」やカエルの「カーミット」、沼に棲む怪物などを出没させたりする冗談画像が飛び交った。
リオ五輪プール、相次いで緑色に 藻が繁殖?