(CNN) ベルギーで警官がなたを持った男に襲われて負傷する事件があり、検察は7日、男がテロを意図した可能性があると見て調べていることを明らかにした。事件捜査は対テロ検察が引き継ぎ、テロ専門の裁判官が任命された。
この事件に関連して過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」系のアマク通信は7日、「イスラム国の兵士の1人」が襲撃を実行したとする声明を出した。CNNではこの声明の信憑(しんぴょう)性については確認できていない。
事件は6日、首都ブリュッセル南部のシャルルロワで発生。報道によると、なたを持った男が「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら、警察署にいた警官2人を襲撃したとされる。
襲われた警官2人は顔と首に重傷を負った。男は別の警官に銃撃され、間もなく死亡した。
検察によると、男は33歳のアルジェリア人で、2012年からベルギーに住んでいた。男が持っていたバックパックから他の武器や爆弾は見つからなかった。氏名は公表されていない。
警察はこの男のことを知っていたものの、テロ関連ではなかったという。
ベルギーでは3月に空港と地下鉄で起きた連続テロで31人が死亡、300人が負傷。ISISが犯行声明を出していた。