シンガポールへロケット弾攻撃計画、インドネシアで6人逮捕

シンガポールのリゾート地を目標としていたという

2016.08.07 Sun posted at 15:23 JST

(CNN) インドネシア国家警察は7日までに、シンガポールのマリーナ・ベイ地区へのロケット弾攻撃を画策していたとして容疑者6人をインドネシア国内で逮捕したと発表した。

6人はシンガポールを対岸に臨むインドネシア・バタム島の拠点急襲で逮捕されており、同島などからのロケット弾攻撃を謀議していた可能性がある。国家警察の報道担当者はCNNの取材に、容疑者はホテル、店舗や遊戯施設などがある「マリーナベイ・サンズ」リゾートを狙っていた疑いがあると述べた。

国家警察のティト・カルナビアン長官によると、6人はシリアで過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」への合流を図るインドネシア人の渡航支援などに関与しているとされるインドネシアの過激派「カティバ・ギギ・ラフマト」の構成員。

ソーシャルメディア上での6人の交信情報の入手が捜査開始の端緒となり、居場所などを突き止めていた。国家警察の報道担当者によると、シリア内にいるとみられるインドネシア人のバハルン・ナイムという人物が6人にシンガポールへの攻撃を指示。また、この人物はインドネシア内での過激派やテロ攻撃支援のためにシリアから資金を送金していたとも見ている。

今回の逮捕者の中には、カティバ・ギギ・ラフマトの指導者とされるギギ・ラフマト・デワ容疑者も含まれる。

シンガポールのK・シャンムガム内相兼法相は、シンガポール国外で謀られる同国へのテロ攻撃の脅威を真剣に受け止めていると指摘。内務省は声明で、同国内や国境周辺での警察や治安機関による警備態勢を強化したとし、国民に対し警戒を怠らないよう呼び掛けた。

シンガポールの警察当局は今年5月、バングラデシュ内でのテロ攻撃を画策した容疑でバングラデシュ人8人を逮捕してもいた。

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