共和党員や支援者、続々と民主クリントン氏支持を表明

民主党のクリントン候補支持を表明したホイットマン氏

2016.08.03 Wed posted at 19:35 JST

(CNN) 米共和党への大口献金者で、同党からカリフォルニア州知事選に出馬したこともあるコンピューター大手ヒューレット・パッカードのメグ・ホイットマン最高経営責任者(CEO)が2日、大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏ではなく、民主党候補のヒラリー・クリントン氏を支持すると表明した。

共和党では2日、現役議員が初めてクリントン氏への支持を表明。党候補指名をトランプ氏と争ったジェブ・ブッシュ前フロリダ州知事の最高顧問、クリス・クリスティー・ニュージャージ知事の元側近という女性有力者2人も、相次いでクリントン支持の立場を明らかにしたばかりだ。

ホイットマン氏は声明で、「トランプ氏の扇動が米国の品格を損ねている」「米国にはクリントン氏のように安定感のある、希望に満ちた指導者が必要だ」と述べた。

このニュースを最初に報じた米紙ニューヨーク・タイムズによると、ホイットマン氏は豊富な資金をクリントン陣営や関連の政治資金管理団体に寄付するとも表明した。クリントン氏本人から同氏に支援の要請があったという。

共和党のなかでもトランプ氏(左)ではなくクリントン氏への支持を表明する人々が

ホイットマン氏は声明の最後に、「11月の大統領選では全ての共和党員が私のようにトランプ氏を拒否するよう求める」と述べた。

同氏は共和党の指名レースでクリスティー氏を支持していた。クリスティ―氏が撤退し、トランプ氏への支持を表明した時は「日和見主義」と非難。自分はトランプ氏を支持しないと明言した。

先月の党全国大会でトランプ氏が指名を獲得した後、同氏を独裁者のヒトラーやムソリーニにたとえて批判したこともある。

先週のテレビ・インタビューでも「トランプ氏が女性やイスラム教徒、記者たちについて語ってきた言葉は不快そのものだ」と述べ、同氏に投票することはないと改めて断言していた。

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