民主党副大統領候補、ケーン氏が初登壇 第一声はスペイン語

民主党の大統領候補のクリントン氏(右)と、ケーン氏

2016.07.24 Sun posted at 11:41 JST

フロリダ州マイアミ(CNN) 米大統領選の民主党候補に確定しているヒラリー・クリントン前国務長官が23日、フロリダ州マイアミで開いた選挙集会に、同党の副大統領候補に選ばれたティム・ケーン上院議員が初登場した。第一声はスペイン語のあいさつだった。

集会の会場となったのは、中南米系の学生が過半数を占めるフロリダ国際大学のキャンパス。クリントン氏と並んでステージに立ったケーン氏は、冒頭から「ようこそ、皆さん」とスペイン語で呼び掛けた。

その後も何度かスペイン語に切り替えながら、市長や知事の経歴や中米ホンジュラスで宣教師を務めた経験を振り返り、「奉仕者として重要なのは人々のために結果を出すこと。これまでのどんな立場でもそれを目標にしてきた」と述べた。

「皆さんが私の名前を聞くのはこれが初めてかもしれない」と知名度の低さを認める一方で、共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏を鋭く批判。「悪口ばかりの大統領と、橋渡し役となる大統領のどちらがいいか。トランプ氏は障害を持つ人々をあざ笑い、メキシコ系米国人や中南米系の人々をあざ笑う」「トランプ氏にとっては自分が第一なのだ」と語った。

副大統領候補ケーン氏の第一声はスペイン語だった

クリントン氏も、ケーン氏は社会正義の実現に打ち込んできた信仰心の強い人物で、トランプ氏や共和党副大統領候補のマイク・ペンス・インディアナ州知事とは「正反対」だと力説した。ケーン氏はその後ろで「ミスター・ナイスガイ」の評判にふさわしい笑顔を見せ、聴衆に手を振っていた。

ケーン氏はバージニア州知事在任中の2007年に起きたバージニア州工科大学銃乱射事件への対応が高く評価され、銃規制の運動にも取り組んできた。バージニア州は民主党と共和党の支持率が拮抗する重要州のひとつ。また同氏の流ちょうなスペイン語は、クリントン陣営が人種的少数派の支持を得るうえで貴重な武器になると考えられる。

民主党は25日に開幕する全国大会で、同党の大統領候補にクリントン氏、副大統領候補にケーン氏を正式に指名する見通しだ。

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