ブラジル警察、10人逮捕 五輪テロ計画の疑い

五輪を狙ったテロを計画したとして10人が逮捕された

2016.07.22 Fri posted at 09:37 JST

リオデジャネイロ(CNN) ブラジル司法省は21日、8月5日に開幕するリオデジャネイロ五輪を狙ったテロを計画した容疑で、警察が10人を逮捕したと発表した。

モラエス司法相によると、10人は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に感化され、主にインターネットで連絡を取り合っていた。

特定の標的に対する言及はなく、捜査当局は容疑者のコンピューターや携帯電話の記録から計画の詳しい内容について調べている。

ただ、このグループに組織としての秩序はなく、「極めて未熟だった」(モラエス司法相)という。互いに「格闘技の練習をして、射撃の仕方を覚えよう」といった会話を交わしていたほか、インターネットで銃を買おうとしていたとされる。

容疑者は全員がブラジル国籍。逮捕された10人のほかに、警察は2人を指名手配して行方を追っている。当局者によれば、この2人も間もなく逮捕できる見通し。

リオ五輪は8月5日に開幕

五輪開幕を目前に控え、イスラム過激派が大会を狙った攻撃を呼びかけるメッセージを流していたことも分かり、ブラジルの情報機関はあらゆる情報について捜査していることを明らかにした。

米民間情報機関SITEインテリジェンス・グループによると、問題のメッセージは「世界中のローンウルフよ、今こそブラジルへ」と呼びかける内容で、具体的な標的や手段が記され、西側の選手なども標的として言及されていた。

これに対してブラジルは、テロ対策は万全だと強調。フランスの特殊部隊と組んでリオの地下鉄を狙ったテロを阻止する訓練なども実施している。

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