クリントン氏の副大統領人選大詰めに、候補者と面談

ヒラリー・クリントン氏

2016.07.16 Sat posted at 15:56 JST

ワシントン(CNN) 米大統領選で民主党指名候補を確定させ、副大統領候補の人選を進めるクリントン前国務長官は15日、首都ワシントンの自宅で複数の候補者と面談した。自宅を訪れたのは、ウォーレン上院議員、コロラド州のヒッケンルーパー知事にカストロ住宅都市開発長官ら。

副大統領候補の選考絡みとみられるクリントン氏の自宅への車両の出入りでは、ウォーレン議員の車は4台目だった。人選作業の経緯に詳しい消息筋はCNNの取材に、手続きは最終段階に入っていると述べた。

クリントン氏陣営内外の民主党筋によると、ウォーレン議員が選ばれる可能性は少ない。両氏が十分に知り合っている間柄とは言えない関係にある他、左派系に人気がある同議員を起用した場合、クリントン氏の影が薄くなるとの懸念も作用している。

カストロ長官を抜てきした場合、ヒスパニック系の票固めが出来る利点があるが、長官の豊富とは言えない政治経験などへの指摘も出ている。ヒッケンルーパー知事については、クリントン氏が個人的に好感を抱いている人物とされる。また、大統領選で重要州と位置付けられるコロラド州で勝利を握る効果も期待出来る。

コロラド州のヒッケンルーパー知事らがクリントン氏と面談

副大統領候補の発表日時については、クリントン氏は共和党の全国大会が閉幕する今月21日の直後をにらんでいるとの見方があった。ただ、同氏の側近は翌週にフィラデルフィアで開かれる民主党の全国大会まで待つ可能性もあるとしている。大会を盛り上げ、副大統領候補の人選結果への関心を広げる狙いが込められている。

クリントン氏は副大統領候補を選ぶ際に、職務遂行の覚悟、多様性や能力を最重視すると述べたことがある。先月にはCNNの取材に「誰を選んでも何かが起きた時、大統領になる。適性を見極める上でこの要素が最も重要になる」と強調していた。

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