英外相起用のジョンソン氏、過去に国際上の問題発言連発

英国の外相に新たに任命されたボリス・ジョンソン氏

2016.07.15 Fri posted at 13:41 JST

(CNN) 英外相に就任したボリス・ジョンソン前ロンドン市長は、外国との関係において数々の物議をかもしてきた人物だ。東京で10歳の子どもを突き飛ばしたかと思えば、今年5月にはトルコのエルドアン大統領がヤギとセックスしたという詩を作って賞を取った。

2002年には新聞に寄稿したコラムで当時のブレア首相のコンゴ民主共和国訪問に触れ、あたかもコンゴの人々が未開民族であるかのような表現をして謝罪を余儀なくされた。だが06年にはパプアニューギニアの人々について「カニバリズム(食人風習)と酋長殺し」の傾向があるなどと書いている。

ロシアのプーチン大統領については映画「ハリー・ポッター」に出てくる「屋敷しもべ妖精」のドビーに似ているくせに「情け容赦なく、人を背後で操る圧制者」だと書いた。

この10年間の米国の大物政治家も、オバマ大統領をはじめほとんど全員が侮辱の対象になっている。例えばクリントン前国務長官は「精神科病院に勤務するサディスティックな看護師」といった具合だ。

英国のEU離脱をめぐる国民投票では離脱派の主導的なメンバーとして活動

08年の北京五輪では「卓球はイングランドのダイニングテーブルの上で発明された」と言って中国の外交官らをむっとさせた。また閉会式では上着のボタンを開けたまま、片手をポケットに突っ込んでステージに立って中国のコメンテーターの不興を買った。

15年に訪日した際は、ストリートラグビーのイベントに参加して話題を提供。試合の中で10歳の男の子とまともにぶつかり、2人でグラウンドに倒れ込んで見せた。

「たまたま10歳の少年を倒してしまったが、運の悪いことにテレビに映ってしまった」と、ジョンソン氏は述べた。「でも彼はすぐに立ち上がり、気にするそぶりも見せず笑顔になった」

ジョンソン氏の政治家としてのキャリアにも通じるところがありそうだ。

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