「クリントン氏を大統領に」 サンダース氏、支持を正式表明

サンダース氏(右)がクリントン氏への支持を正式表明した

2016.07.13 Wed posted at 10:18 JST

ニューハンプシャー州ポーツマス(CNN) 米大統領選に向けた民主党の候補者選びでヒラリー・クリントン前国務長官と争っていたバーニー・サンダース上院議員(74)は12日、クリントン氏支持を正式表明した。共和党の指名を確実にした不動産王ドナルド・トランプ氏に対し、力を合わせて対抗する。

サンダース氏はニューハンプシャー州ポーツマスで開かれた集会にクリントン氏と共に出席して「私がヒラリー・クリントン氏を支持する理由、そして同氏が次の大統領にならなければならない理由をはっきりさせるために来た」と述べ、「クリントン氏は民主党の指名を勝ち取った。私はそれを祝福する」と言明。「同氏を次の大統領にするために全力を尽くす」と表明した。

もっとも2人の態度は見るからに不自然で堅く、一緒に登壇した後は身体的接触を避けていた。演説を終えたサンダース氏は握手の手を差し出したように見えたが、クリントン氏はその手を無視して両腕を伸ばし、サンダース氏をハグした。

クリントン氏の演説では「力を合わせてドナルド・トランプ氏を打ち負かす」と宣言。「私たちが同じ側にいることでこの選挙はもっと楽しくなる。共にもっと強くなる」と強調した。

クリントン氏は、民主社会主義者を自認するサンダース氏が予備選で打ち出した最低賃金や環太平洋経済連携協定(TPP)などの課題にも触れ、「同氏は若い世代を活気づけ、鼓舞した」と評価した。

民主党全国大会まであと2週を切り、サンダース氏が本選挙まで態度をあいまいにしたり、第三勢力から出馬したりといった民主党にとって最悪の事態は回避できることになった。

クリントン氏支持を発表

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