列車が正面衝突、死者27人 イタリア南部

列車の衝突で27人が死亡した=Vigili del Fuoco

2016.07.13 Wed posted at 09:27 JST

(CNN) イタリア国営ANSA通信によると、同国南部プーリア州で12日、列車同士が正面衝突し、少なくとも27人が死亡した。

現場はアドリア海沿岸から南へ約15キロ、同州アンドリアから東へ約7キロ離れた場所。写真によると、2本の列車が同じ線路を反対方向へ走っていたとみられる

消防士らが提供した写真には、衝突で大破した車両の残がいや、広い範囲に散乱した金属片などが写っている。

ANSA通信によると、負傷者は50人以上。アンドリア市内の病院は負傷者への輸血のため、市民に血液提供を呼び掛けた。

同通信は、一方の列車がアンドリアから南東方向のコラートへ、もう一方は逆方向に走行していたと伝えた。

死者がさらに増える恐れも出ている=Vigili del Fuoco

現場の医療当局者が匿名でCNNに語ったところによると、死者の数は今後さらに増える恐れがある。同当局者は、現場で22人の遺体が収容され、さらに1人が病院で死亡したと述べた。

レンツィ首相は同日夜、州都バーリでの記者会見で、責任の所在を徹底的に調べると表明した。これに先立って現地の当局者らと会い、支援を約束したとも述べた。

イタリアの国有鉄道(FS)によると、衝突した列車はこの地域で通勤路線のサービスを提供する民間会社が運行していた。

現場は交通の便があまりよくないため、地元当局はソーシャルメディアを通し、近くにいる医師らに現場へ向かってほしいと呼び掛けた。

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