バングラ首都でカフェ襲撃、約20人人質 警官2人死亡 ISISが犯行声明

バングラデシュの首都ダッカで武装集団がカフェを襲い、人質を取って立てこもり

2016.07.02 Sat posted at 10:30 JST

バングラデシュ首都ダッカ(CNN) バングラデシュの首都ダッカで1日夜、武装したテロ集団が大使館などの集まる地域にあるカフェを襲撃し、約20人を人質に取って立てこもった。人質には外国人も含まれているとの情報があり、警察とのにらみ合いは8時間以上にわたり続いている。これに先立つ警察との銃撃戦では、警官少なくとも2人が死亡、40人が負傷した。

過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のメディア部門、アマク通信によれば、ISISが犯行声明を出したが、これを疑問視する当局者もいる。米国務省は情報を評価している段階だといい、現時点では犯行声明を確認できないとしている。

米当局者の1人はCNNに対し、初期の分析によると、ISISではなくテロ組織「インド亜大陸のアルカイダ(AQIS)」が襲撃を実行した可能性が高いと述べた。

襲撃を受けたのは、米国大使館などから1.5キロ以内にあり外国人客にも人気のカフェ。現場から抜け出すことに成功したという店の関係者によれば、現地時間の同日夕、銃を持った男6~8人がカフェに侵入。外国人を含む約20人を人質に取ったという。

襲撃犯が「アラーアクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたとの情報もある。近隣に住む女性によれば、カフェは襲撃当時、日中の断食を終えたイスラム教徒の若者客でごった返していた可能性があるという。

警察とのにらみ合いは8時間以上続く

当局者によれば、武装集団の要求が何なのか警察が確認を試みているものの、これまでのところ要求は一切ないという。

ダッカ警察は、近くの交番に勤務する警官1人が銃撃を受け死亡したと発表した。2人目の警官も銃撃による負傷が原因で死亡したという。銃撃戦のなかで武装集団が警官に向かい爆発物を投げたとの証言もある。警察によると、銃撃や爆発物の破片により40人が負傷した。

警察によれば、バングラデシュでは同日、これより先に、南西部にある寺院でヒンズー教の聖職者が刃物で切りつけられ死亡する事件も起きていた。バングラデシュでは世俗派のブロガーや少数派の宗教関係者らが相次いで殺害されており、政府が大規模な取り締まりに乗り出している。

バングラ首都でカフェ襲撃、約20人人質

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