「EUに残りたい」 アイルランド旅券に申請殺到、検索急増

アイルランドのパスポートへの申請が急増している

2016.06.25 Sat posted at 13:21 JST

(CNN) 欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票で離脱派が勝利したことを受け、英国民の間ではEU市民権を保持する方法を必死に探す動きが始まった。米グーグルの検索エンジンのデータによると、アイルランドのパスポートの取得方法を調べる英国からの検索が急増している。

アイルランドの法律によれば、アイルランド人の両親から生まれた英国民はアイルランドのパスポートを保有する資格を持つ。祖父母がアイルランド人の場合もパスポートの申請が可能だ。2005年以前に北アイルランドで生まれた人もみなアイルランド市民権を取得できるが、これ以降に生まれた場合は一定の制限がかかる。

問い合わせの件数が増えたことを受け、首都ダブリンに事務所を置くアイルランドのパスポート当局は24日朝、情報を求める人のためのガイドラインを発表した。

北アイルランド出身だが常に英国のパスポートを持っていたという男性は、ベルファストの郵便局にパスポート関連の書類を家族の分も含め取りに来ていた。文化的には北アイルランドの人々の方に親近感を覚えるものの、海外での移動や就労の機会を確保するためアイルランドのパスポートを申請している。

ソーシャルメディア上では、北アイルランドの郵便局でアイルランドのパスポートを申請する用紙の在庫が切れ始めているとの報告も複数寄せられている。

英ロンドンに住むアイルランド人の中には、ソーシャルメディア上で英国民に「結婚」を持ちかけるつわものも現れた。

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