(CNN) 米ミシガンに住む女性が公開した3歳の娘の写真が国内外から反響を呼んでいる。
ステーシー・フィーリーさんは3歳の娘を持つ母親だ。娘がトイレの便座の上に立った姿を見て、最初は遊んでいるだけだろうと思ったという。フィーリーさんはCNNのインタビューに、「かわいらしいことをやっているなと思った」と述べた。
だが娘がやっていたのは、幼稚園で教わった銃乱射などに遭遇した場合に備えてトイレに隠れる「訓練」だった。それが分かったとき、フィーリーさんは感情をこらえきれなくなって涙を流したという。
フェイスブックでフィーリーさんがこの時の娘の写真を公開すると、多くの人々から、こんなに幼い子どもがそんな「訓練」をするなんてと驚きのコメントが寄せられた。米国以外の人たちからのコメントも多かったという。
フィーリーさんが投稿したのはフロリダ州オーランドで起きた米史上最悪の銃乱射事件から3日後のことだった。
フィーリーさんは「政治家の皆さん、見て下さい。これはあなたの子どもや孫、ひ孫、将来の子孫の姿です。彼らはあなたの決断に基づいて作られる世界で人生を送り、育っていくのです」と書き込んだ。
この投稿には数千人がコメントを寄せた。「本当につらい」と言う人もいれば、「小さいのに、安全のために身を隠すことを教えられるような世の中で暮らしているのがかわいそう。胸がつぶれる思いだ」と書き込む人もいた。
また外国からは、米国人と銃の関係、そして国民が銃を持つ権利を保障した憲法修正第2条との関係を理解できないという声も上がった。その一方で、自分も小さい時に同じような「訓練」をしたと語る人もいた。