英ウィリアム王子、同性愛誌の表紙に いじめ根絶訴え

英ウィリアム王子が表紙の「アティテュード」

2016.06.16 Thu posted at 12:29 JST

ロンドン(CNN) 英大手同性愛誌「アティテュード」は15日、次号の表紙にウィリアム王子が登場すると発表した。英王室関係者が同誌の表紙を飾るのは初めてだという。

表紙には笑顔のウィリアム王子の写真に添えて、「誰も性的指向を理由に、あるいは他のどんな理由でも、いじめられることがあってはならない」という言葉が掲載されている。

ウィリアム王子はこれに先立ち、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の人たちをケンジントン宮殿に招き、いじめに遭った体験に耳を傾けていた。

この対話は同誌のマシュー・トッド発行人が進行役を務め、参加者は自殺を図ったり、うつや薬物依存、摂食障害に苦しんだりした体験を告白した。

その後、ウィリアム王子は表紙用の写真撮影に応じ、「この若者たちが人生の中で耐えてきたような憎しみに、誰もさらされることがあってはならない」との談話を発表。

ウィリアム王子は「私がアティテュードを通して出会った若いゲイ、レズビアン、トランスジェンダーの人たちは、真の勇気をもって公に発言し、今この時も恐ろしいいじめに遭っている人たちに希望を与えている。その強さと前向きな姿勢は、私たち全員があらゆる場所でいじめに立ち向かう勇気を与えてくれる」と指摘した。

この発表の前日、ウィリアム王子はロンドンの米大使館で、フロリダ州オーランドのゲイナイトクラブで起きた銃乱射事件の犠牲者を悼み、追悼書籍に署名していた。

アティテュード誌は1994年の創刊。これまでの表紙にはダニエル・ラドクリフ、デービッド・ベッカム、レディ・ガガ、ジェームズ・フランコなどの有名人が登場している。ウィリアム王子が表紙の号は英国で6月22日に発売予定。

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