友人の数、25歳をピークに減少 社交関係に変化

25歳を境に友人の数は減っていくとの調査結果が

2016.06.07 Tue posted at 12:52 JST

(CNN) 電話で連絡を取り合う友人や知人の数は25歳でピークに達し、以後は急速に減少する――。そんな調査結果をフィンランドのアールト大学と英オックスフォード大学の研究チームがまとめ、このほど学術誌に発表した。

研究チームは300万人の携帯電話利用に関するデータを分析し、連絡を取る相手や頻度、社交状況などについて調査した。

その結果、男女とも友人知人の数は25歳になるまで増え続け、25歳を過ぎると一転して減少に転じる傾向があることが分かった。減少のペースは男性よりも女性の方が速かった。25歳の時点で連絡を取り合う相手は女性の平均が17.5人、男性は19人だった。この統計にはフェイスブックの友人は含まれていない。

その後も連絡を取り合う相手は減り続け、引退時に横ばいになる。ただ、これはその年齢層のデータが少なかったためと思われる。

25歳までは友人や知人の数が増えるが・・・

研究チームによると、25歳を境に連絡相手が減るのは、自分にとってどの相手が大切なのかを見極めて、その相手との関係をつなぎとめることに力を入れる一方で、価値が低いと判断した相手との関係は薄れる傾向にあるためだという。

この年齢は結婚して家族が増えていく時期とも重なり、特に女性でその傾向が強い。オックスフォード大学の研究者は、「自分にふさわしい相手を見付ければ、見境なく交流する必要性は薄れ、そうした相手のために時間を使うようになる」「誰でもいいという状態ではなくなる」と解説している。

30代後半になると、男性は友人が減るペースが加速する。39歳の男性が電話する相手は月間平均12人、女性は15人だった。

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