ペルー大統領選決選投票、フジモリ氏が僅差でリードか

決選投票に進んだケイコ・フジモリ氏(左)とペドロ・パブロ・クチンスキー氏

2016.06.06 Mon posted at 09:56 JST

(CNN) 南米ペルーで5日、大統領選の決選投票が行われた。選挙戦はフジモリ元大統領の娘ケイコ・フジモリ氏と、ペドロ・パブロ・クチンスキー元首相が接戦を展開。国営アンデス通信によると、1週間前の時点ではフジモリ氏が僅差でリードを保っていた。

フジモリ氏は父が大統領だった時代にファーストレディーに任命され、2006年に国会議員に選出された。

父のフジモリ元大統領は1990~2000年の任期中、経済再建やゲリラ掃討で実績を上げた。しかしその強権的姿勢に対して人権侵害や腐敗を指摘する声が高まり、情報機関元幹部の自宅に侵入して証拠ビデオを盗んだ罪や、公金不正流用の罪などに問われて有罪判決を受けた。

新大統領の任期は5年。開票結果は現地時間の5日夕にも判明する見通し。

選挙戦では両陣営がデモを展開するなどして衝突を繰り返していたが、5日の投票に伴う混乱は伝えられていない。

インターネットでは両候補とも有権者に投票を促し、ケイコ氏は笑顔で1票を投じる自身の写真をツイッターに掲載。クチンスキー氏は選挙を「民主主義のための祭典」と位置付けた。

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