クリントン氏、サンダース氏の副大統領起用を否定せず

CNNとの独占インタビューに応じるクリントン氏

2016.05.20 Fri posted at 11:30 JST

ワシントン(CNN) 今秋の大統領選に向けて民主党から出馬を目指すヒラリー・クリントン前国務長官は20日までに、同党の候補指名を争うバーニー・サンダース上院議員を副大統領に起用する可能性を排除しない考えを示した。

クリントン氏はCNNとの単独インタビューの中で、サンダース氏を何らかのポストに登用する計画を発表すれば民主党の結束に資するのではないかと問われると、「その問題には答えない」と述べた。

サンダース氏の副大統領起用を検討しているかについても明言を避けた。ただ、「それは今後考えることだ」とも述べ、同氏を起用する可能性を完全には排除しない姿勢を示した。

サンダース氏はこれまで再三、「最後の1票が投じられるまで」選挙戦を続ける意向を示してきた。

クリントン氏と激しい選挙戦を繰り広げているサンダース氏

このほど開催されたネバダ州民主党大会では、党規則をめぐる見解の相違からサンダース氏の支持者らが激しく抗議した。同氏の支持者らは、ネバダ州民主党議長のロベルタ・ラング氏の電話番号や住所をソーシャルメディア上に公開。殺人予告が浮上する事態に発展するなど、民主党内では緊張が高まっている。

これを受けてサンダース氏は、個人への嫌がらせを含め、あらゆる暴力行為を非難する声明を出した。だが民主党指導層の多くからは、サンダーズ氏にさらなる対応を求める声が上がっている。

クリントン氏はこうした民主党内の亀裂について触れる代わりに、共和党の候補指名を確実にしている実業家のドナルド・トランプ氏に言及。自身とサンダース氏を結束させる要素が少なくとも一つあるとすれば、それはトランプ氏の存在だと述べた。

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